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健康コラム
今注目の水溶性食物繊維「グアーガム分解物」をご存知でしょうか?第6の栄養素ともいわれる食物繊維ですが、一口に食物繊維と言ってもさまざまな種類があります。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維
食物繊維は、炭水化物のうち人の消化酵素で分解・吸収されない成分のことをいい、大きく分けて水に溶けない不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維に分けられます。不溶性食物繊維は、小麦ふすまやごぼうなどに多く含まれ、便の“かさ”を増やして便通を促すことが知られています。一方で、水溶性食物繊維には、ごぼうに多く含まれるイヌリンやりんごに多く含まれるペクチンなどがあります。
そんななか、近年注目されている水溶性食物繊維に「グアーガム分解物(グアーガム酵素分解物)」があります。
グアーガム分解物って?
グアーガム分解物とは、読んで字のごとく「グアーガム」を「分解」したものです。「グアーガム」とは、インド・パキスタンなどの乾燥した地域で採れる「グァー豆」から作られ、水に溶かすと少量でも非常に高粘度になる成分です。アイスクリームなどに増粘多糖類として使われますが、この成分が食物繊維としてもとても有用であることが知られるようになりました。しかし、少量でも水に溶かすと高粘度になってしまい扱いづらいため、酵素で分解して高粘度にならないように加工したものが「グアーガム分解物」です(グアーガム酵素分解物、PHGGとも呼ばれます)。
他の食物繊維とココが違う!
水溶性食物繊維は、腸内細菌の栄養源(エサ)となり発酵分解され、短鎖脂肪酸を作り出して腸内環境を酸性にしてくれます。しかし、水溶性食物繊維の種類と腸内細菌の種類には相性があり、どんな水溶性食物繊維でもいいというわけではありません。
グアーガム分解物は、他の水溶性食物繊維より短鎖脂肪酸のひとつである「酪酸」を多く作ることが知られています。
他にもある!グアーガム分解物の機能性
過敏性腸症候群(IBS)とは精神的ストレスや不規則な生活によって、腸の働きをコントロールしている自律神経が不安定になり、腹痛を伴う便秘、下痢および便秘と下痢が交互に起こるもので、日本人の15~25%がIBSともいわれています。
自覚症状が少なく、なかなか発覚しにくい高血糖。糖尿病になってしまう前に、食生活のコントロールが大切だといわれています。グアーガム分解物には、食後血糖のピーク値を抑える機能が報告されています。機能性表示食品の関与成分としても使われています。
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