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医療・介護現場レポート
〜おひさま通信〜
矯正歯科クリニックにおける手術前の貧血改善事例
医療法人ハート 樋口矯正歯科クリニック 様
樋口矯正歯科クリニックは、1970年に西日本初の矯正歯科専門クリニックとして福岡市に開院しました。
以来「機能的にすぐれた歯並び」を目標として診療を行っており、福岡市内はもとより全国から年間約400名の患者さんが通院されています。代診をおかずすべての患者さんを院長自ら診療し、2023年9月時点で累計新患者数15,000名を達成しました。
今回は、院長の河合悟先生にお話を伺いました。
クリニック内観
貧血で手術ができない
矯正治療の中でも、顎変形症などあごの歪みや骨格的な異常を改善する必要がある患者さんは、外科的矯正治療を受けます。外科的矯正治療は、あごの歪みなどの骨格的異常を改善する外科的な手術と、歯並びを改善する矯正治療を組み合わせて行います。この手術には入院と全身麻酔を伴うため、入院前に内科で血液検査を行い、全身麻酔に耐え得るかどうかの判断をします。しかし、この血液検査で特に女性の患者さんで鉄欠乏性貧血により手術が延期になる事が度々ありました。そうなると何ヶ月も前から予定していた手術の予定が全て狂ってしまい、再度手術の予約を取ろうとしても4~5ヶ月先になることもしばしば。患者さんの予定もありますし、クリニックとしても手術の予定変更は業務に支障が出てしまうため、困っていました。
河合悟 院長
医療法人ハート 理事長
樋口矯正歯科クリニック院長
⃝歯科博士
⃝日本矯正歯科学会 指導医
⃝日本成人矯正歯科学会 専門医
一般的な鉄剤は副作用で続けられない場合も
鉄欠乏性貧血と判断された患者さんは内科から鉄剤を処方されますが、一般的な鉄剤は副作用として吐き気やムカつきなどをもよおす確率が高く、そのような副作用に耐えられず、継続して服用することができない患者さんも少なからずいらっしゃいました。その上、胃の不快感から食事を十分取ることができずにかえって体力を落としてしまう方もいて、いつまで経っても手術にたどり着けない、という事例もいくつもありました。
粉末タイプの 鉄分サプリとの出会い
そんな中、妻(河合先生の奥様)が人間ドッグに行った際、鉄欠乏性貧血で悩んでいることを伝えると、人間ドッグの先生から粉末タイプの鉄分サプリメントを紹介されました。早速飲んでみたところ、一般的な鉄剤によくある吐き気やムカつきをもよおすこともなく、あっという間に貧血が改善しました。それからすぐに、クリニックでもこの鉄分サプリメントを導入することにしました。それ以来、外科的矯正治療を受ける患者さんには、事前に貧血による手術の延期リスクを説明し、手術の2ヶ月ほど前から全ての患者さんに鉄分サプリメントを摂取してもらっています。副作用がなく、きちんと効果が得られることを身近で体感しているので、安心して患者さんに紹介することができます。
貧血のトラブルが激減、 手術が予定通り行えるように
この粉末タイプの鉄分サプリメントを導入してからは貧血による手術の延期等のトラブルが激減し、予定通り手術が行えるようになりました。鉄分サプリメントを摂取して1ヶ月後には、ほとんどの方の数値が改善しているので、効果は絶大だと思っています。1日1包、飲み物などにサッと混ぜて※摂取しやすく、副作用もないので毎日続けることができ、結果的に改善も早いのだと考えています。今では、クリニックの業務を円滑に行うためにも欠かせない存在になっています。
※ お茶などポリフェノールを多く含む食品に入れると黒っぽく変色
することがありますが、品質には問題ございません。
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